前回の続きです。
今回は走行性能について。
目次
足回り
走り出したときの第一印象はその静粛性の高さ。
フィットとの比較になってしまいますが、比較するのは申し訳ないくらい明らかな差が。
エンジン音やロードノイズは本当に気にならない。
ホイールにノイズを軽減する機能が備わっているようです。
カーオーディオから好きな音楽を流しながらのドライブなんて楽しそう。
砂利道も走りましたが、フィットで感じるようなゴゴゴゴゴという大きな音ではなく、コツコツコツコツという石を踏んだときの音です。
そして、このコツコツ感も不快ではない。
ハンドリングは素直で、 回頭性が非常に高い。
リアのしゃっきり感が強く、ハンドルを切るとその分リアがちゃんと付いてきてくれる印象。
2代目フィットのようなリアがワンテンポ遅れて付いてくる感覚は薄い。
CF6アコードワゴン(2世代前のアコード)のような軽快さがあります。
CF6は並のFR以上の回頭性がありましたが、JADEはさすがにそこまでではありませんね。それでも非常に運転が楽しい車です。これでミニバンベースの車とは思えません。
スポーツワゴンといってもいいかも。
どうやら、調べてみるとJADEはコーナーリング中は内側のタイヤに少しブレーキをかけて内輪と外輪の回転数の差を作り出し、曲がろうとする力を生み出しているようです。頭いい。
また、リアサスペンションはダブルウィッシュボーンを採用しているようです。それまではフィットベースかと思っていましたがどうも違うっぽい。
ハイブリッドシステムはフィットから転用してると聞いていたのでシャシー全体を流用しているものかと勘違いしていました。
乗り心地はフィットと比べるまでもなかったですね…。
エンジン性能について
こちらはHybrid RSということで
エンジン 131 馬力 + モーター29.5 馬力
となっています。
街乗りでのパワー感は必要十分でした。
ちなみに、エンジンやハイブリッドシステムは3列シートタイプのHybrid Xと同じですね。
車体は1450 kgなのでパワーウェイとレシオ9.03と普通です。
0-100 km/h加速はおよそ9.9秒。
0-60 km/hまでの加速はよかったのですが、60 km/hより上の伸びがイマイチだったかなと感じました。
普段使いの実用領域は十分カバーできているかと思います。DCTの変速のダイレクト感はCVTが苦手な私にとっても気持ちいいフィーリングでした。
ただし4人で旅行となると山道が少し辛いかもしれませんね。
EVモードについて
発進時、ゆっくりとした加速であればEVモードのまま加速できますが、ゆっくり過ぎて他の車のペースに合わせることは難しそう。
ただし、60km/hで巡航中にEVモードになるのでそこそこ電気を有効に使えそうな雰囲気です。
燃費について
燃費は、試乗前は20.1 km/lを示していましたが、私が乗ったら19.5 km/lとなっていました。
これは加速性能を見るために荒い運転をしたことも効いているかと思います。
試乗の前に乗っていた人の運転は私より運転が荒いので、私が普通に乗ればリッターあたり21くらいになるのでは?と思います。
総評
後席を含めた居住空間の快適さと荷物の積載量の高さで3~4人でのドライブや旅行に最適かと思います。
2列目シートの居心地が良い車なので1~2人旅行だとちょっと違う感。
積載性を生かしてスキー・スノーボード用に、というのもちょっと違う感。
ゲレンデに行くにしても、毎週のように行く人よりは、年に1~2回のスノーボード旅行には良さそうです。
私はスノーシーズンは毎週ゲレンデなので、この用途だとシャトルのほうが適しているかも。
因みにハイブリッドグレードだと、
Hybrid RS Honda SENSINGとHybrid X Honda SENSINGの2グレード構成で、
RSは2列シート5人乗り仕様、Xは3列シート6人乗り仕様となるようで、
2列シートを選ぶと必然的にRSとなるようです。個人的にはこの車を買うなら2列シートがいいのでRSかなと思います。